本記事は、シックスワン株式会社が発表したプレスリリースの内容を転載したものです。
シックスワン株式会社(本社:東京都、代表取締役:福田智洋)が運営するケアワークスは、2025年4月に「夫婦間での介護」を対象に全国の20代〜70代の男女240名に「夫婦の介護に関する意識」についてアンケートを実施しました。調査の結果、介護に関する不安の種類や向き合い方について、男女での回答傾向が異なる結果となりました。
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【調査概要】
- 調査対象:20代〜70代の男女
- 調査方法:選択式および自由記述形式のアンケート
- 調査期間:2025年4月1日~4月3日
- 有効回答数:240件
※ 本リリース内のコメントは、アンケート回答の一部を抜粋・要約したものです。
【調査結果概要】
- 介護への不安の有無について、「はい」と回答した人は、男性が38.3%、女性が37.5%で男女ともに同程度。
- 介護への不安の種類は男女で回答傾向が異なり、男女ともに1位は「介護にかかる費用が分からない」だが、次点は、男性は「将来の介護制度改正に対する懸念」が23.9%、女性は「介護による孤独感や精神的負担」が28.9%と、大きな違い。
- 介護の不安への行動として、「情報収集している」男性は28.3%に対し、女性は6.7%という回答。
- 配偶者に介護が必要になった場合の選択肢は「まだ考えていない」が最多で、男性50.0%、女性54.2%。
【調査結果の詳細】
■介護への不安の有無
「将来的な配偶者の介護に関して、不安に感じていることはありますか?」という質問に対して、「はい」と答えた割合は、男性38.3%、女性37.5%と、男女差はほとんど見られませんでした。
■介護に関する不安の内容
今回、「介護に関する不安」の内容については、男女で注目する点に違いが見られました。
最も多い回答は男女ともに「介護にかかる費用が分からない」でしたが、次点となる回答に男女で大きな違いがありました。
女性は「介護による孤独感や精神的負担(28.9%)」の回答が2位で、精神面の不安を強く感じている傾向が見られました。これは、実際に介護を担う立場になることを想定し、心身への影響が現実的な不安として浮かび上がっていると考えられます。
一方、男性は「将来の介護制度の改正に対する懸念(23.9%)」の回答が2位でした。この選択肢を回答したのも男性のみだったことを踏まえると、男性の方が制度や仕組みそのものを意識する傾向が強いと考えられます。
なお、3位には男女ともに自分自身の健康への不安があげられました。
■介護の不安への対応と行動
「不安に関して、何か行動をされていますか?」については、男女ともに「何も行動していない」という回答が大半を占めましたが、男性は45.7%なのに対し、女性は73.3%で、男性の約1.6倍の女性が何も行動していないという結果となりました。
男性はその他に「情報収集をしている(28.3%)」といった回答や周囲の人や専門家に相談をしているといった回答も一定数見られ、女性よりも能動的な姿勢がうかがえます。
■介護が必要になった場合の選択肢
「配偶者に介護が必要になった場合、どのような方法を取ると思いますか?」という質問に対して、最も多かった回答は「まだ考えていない」で、男性は50.0%、女性は54.2%でした。他の回答でも男女差は、あまりみられませんでした。
■介護費用の予測
配偶者の介護費用の予測に関する質問では、男女ともに最多は「200万円以上300万円未満」という回答でした。
女性は100万円〜500万円の中間帯に回答が集中しているのに対し、男性は、「50万円未満(17.5%)」という回答や、反対に1000万円以上の回答もある程度見られ、幅広く分散する結果となりました。
■介護費用の準備について
「介護費用の用意はされていますか?」という質問に対して、「いいえ」と答えた人は男女ともに49.2%と、どちらも約半数という結果となりました。
さらに「いずれするがまだしていない」を合わせると、男性は71.7%、女性は75.9%の人が“介護費用を準備できていない”状態であることが分かり、男女ともに「必要性は感じているものの、具体的な行動に移せていない」という状況がうかがえます。
※数値について、小数点第2位を四捨五入しており、構成比の表示を合計しても100%にならないものがございます
【調査結果を受けて】
本調査を通じて、夫婦間での介護に関する意識について、「介護への不安の有無や介護費用の準備状況」などは同一の傾向だったものの、「介護に対する不安の種類や向き合い方」に対しての回答では、性別による差異が明らかになりました。
具体的には、女性は精神的・身体的な負担に対する不安を強く感じている一方で、男性は介護制度や支援内容の不透明さに対する不安を抱えている傾向が見受けられました。
今後ますます高齢化が進む中、夫婦間のコミュニケーションや、制度理解・情報収集の重要性はより一層高まっていくと考えられます。ケアワークスでは、誰もが安心して介護と向き合える社会の実現を目指し、今後も引き続き、情報提供や支援活動に取り組んでまいります。
ケアワークスとは?
- ケアワークス
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本件に関するお問い合わせ
シックスワン株式会社
広報担当:鈴木康孝
Email:info@six1.jp
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